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PHPとは?~HTMLとの違い,JavaScriptとの違い~

更新日:2019.04.29

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 最近プログラミング言語の中でも人気のあるPHPについて.
PHPとは何か?HTMLとどう違うのか?JavaScriptとどう違うのか?について解説.

PHPとは

 PHPとは「Hypertext Preprocessor」の略でWebページやWebサービスの開発に特化したプログラミング言語です.

 PHPはHTMLに埋め込んで使用され,ログイン機能や外部のデータベースとアクセスする機能を必要とする複雑なサイトはPHPによってそれらの機能が実現しています.

HTMLとの違い

 PHPはWeb開発に使われるという点ではHTMLと似ています.


 実際WebページでURLを見ているとindex.htmlのように拡張子が.htmlのものと,index.phpなどのように拡張子が.phpのものがあるので,WebページにはHTMLで作られたものとPHPで作られたものの2つがあるように思えますが,実際は少し違います.


 PHPはHTMLのコードの途中途中に書かれており,HTMLに組み込む形で動作します. HTMLコードにPHP組み込み例  PHPが組み込まれているファイルが.php,HTMLだけで書かれたファイルが.htmlです.



 HTMLとPHPの大きな違いとして,HTMLのみで書かれたWebサイトが静的であるのに対して,PHPが組込まれたWebサイトは動的です.


 静的なサイトというのは,新聞や雑誌のようなサイトのことでユーザはページ内の文章や画像を見たり読んだりすることしかできません.

 それに対して動的なサイトというのはショッピングサイトや投稿サイト,予約サイトなどのように,ユーザのサイト内でのアクションや行動に合わせて様々なページを生成して表示するサイトのことです.


 ID,パスワードを使ってログインする機能やコメントや写真・動画を投稿する機能,データベースにアクセスして情報を参照する機能などを持つサイトは動的サイトです.

 こういった機能はHTMLだけでは作成できずPHPを使用することによって実現します.

JavaScriptとの違い

 PHPはHTMLの中で使われる言語という点でJavaScriptと似ています.


 PHPとJavaScriptの一番の違いは実行のタイミングです.


 WebページはWebサーバからHTMLデータを受け取って,それをブラウザで表示しています.

 JavaScriptはWebサーバからHTMLデータを受け取って表示する処理をするのと同時にブラウザ上で実行されます.

 一方PHPはWebサーバに,ページのリクエストがあった段階でサーバー上で実行され,PHP実行済みのデータをリクエストがあったブラウザに送信しています.


 そのためJavaScriptのソースコードは,Webサーバから送信されてくるHTMLデータに含まれているので,ブラウザのWebページのソースを表示させる機能(ページを表示した状態でCtrl+U:Windowsの場合)を使えばコードを確認できます.

 一方PHPのコードはサーバー上で,処理済みなのでユーザはPHPのコードを閲覧することはできません.(PHPを実行した上で最終的に出来上がったHTMLデータを送信しています)


  試しに次のコードを実行してみます.
HTML
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="utf-8">
</head>
    
<body>
<div>   
    <?php
        echo("<h1>PHPで出力</h1>");
    ?>
    
    <script>
        document.write("<h1>JavaScriptで出力</h1>");
    </script>
</div>
</body>
</html>

 コード中の
<?php
    echo("<h1>PHPで出力</h1>");
?>

<script>
    document.write("<h1>JavaScriptで出力</h1>");
</script>

は共に文字列を出力するPHPとJavaScriptのコードで,両方h1タグ(見出しタグ)を出力しています.


 これをブラウザで実行してみます. 実行結果  PHPとJavaScriptによって文字が生成されました.


 Ctrl+Uでページのソースを表示してみます. ページのソースを表示  JavaScriptコードは表示されているのに対し,PHPコードの部分は

<?php
    echo("<h1>PHPで出力</h1>");
?>

の実行結果である
<h1>PHPで出力</h1>
が出力されています.



 JavaScriptはブラウザで処理するため,主に画像のスライドショーや,文字や要素にアニメーションや動きをつけるなどの,表示するうえでのエフェクトに使われます.

 PHPはサーバー上で処理するため,データベースにアクセスしてそれをもとにページを生成したり,ログイン機能を実現したりなど,データの取り扱いやセッション管理に使われます.


 また,ユーザにコードを閲覧されないことから,個人情報やID・パスワードなどの重要情報の処理・送受信にはPHPが使われることが多いです.


 そのため,ログイン機能を持つサイトやお金を扱うショッピングサイトなどは,多くの場合PHPが組み込まれています.

プロフィール

プロフィール画像(かぼちゃの絵)

こんにちわ.弦谷(つるたに)です.

Webサイト運用に関する記事をメインであげていきます.

福岡県在住

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